病院の経営不振と人材確保

病院が倒産する原因

病院は私たちの生活にはなくてはならない存在です。大きな病気や酷い怪我を負ってしまったとき、どうしても病院が頼りになりますよね。しかし悲しいことに、年々病院の倒産が増加していることをあなたは知っていますか?その主な倒産原因をいくつかピックアップしてみたいと思います。

①患者数の減少・・・日本は受診する医療機関を利用者が自由に選ぶことができる「フリーアクセス制」なので、軽症でも高度な医療を提供する大病院に患者さんが集中する傾向にあります。そのため、地域の診療所をはじめとするそのほかの中小病院が赤字経営となり倒産するケースも少なくありません。
②診療報酬の減収・・・病院経営をしていく上で欠かせないのが診療報酬です。医療制度改革や診療報酬引き下げを受けて、病院以外の医療施設や老人福祉関連施設なども大きなダメージを受け、病院の倒産に追い込まれています。
③設備投資の失敗・・・病院間の競争が激しくなり、他の病院との差別化を図るために最新の医療機器を導入した結果、多額の負債を抱えてしまい倒産するケースがあります。設備投資のために必要な事業資金は院長の個人補償で借り入れている場合があり、債務超過に陥ったときには建設資金の元本返済に支障を来すだけでなく、相続の際に病院が破綻するなど経営が不安定になってしまうことが多いようです。



人材確保のための資金も大きな出費。「負のスパイラル」

慢性的な人材不足と言われている医療業界。どの医療分野においても人材確保を目標とした場合、求人広告や専門業者への依頼に巨額の資金を投じている病院は多いのではないでしょうか?
医師や看護師の仕事は一般的な職業と比べるとあきらかに過酷で離職率も高く、人の命を預かるプレッシャーと闘いながら高度な医療サービスを提供しなければなりません。そんな苦悩と葛藤を繰り返しながら働くわけですから、高い採用コストをかけても「労働環境の整備」や「待遇・給与条件の改善」が行われなければ、せっかく確保した人材も定着せずにすぐに辞めてしまいます。そうすると「離職率が高い病院」として悪評が立ち、いつまでも人材不足を解消できず閉鎖に追い込まれてしまうという最悪の事態になることもあるのです。
こうした「負のスパイラル」に巻き込まれないためには、まず医療現場の見直しと、安心して働ける職場の実現を目指すことが大切です!医療職員に合ったキャリアアッププランを立てるなどして、医師・看護職員の「質の向上」に努めましょう。

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